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みっなさ〜ん、カリメ〜ラ〜。
どもども、寒河です。
タイトルの「面白さ果汁」ってどうかな?自分では上手いこと言ったつもりなんですけど。
伊坂幸太郎の小説が面白いっていうことはシンプルに伝わらない?
まあ、もともと小説を読まない人でも伊坂幸太郎さんの名前ぐらいは知ってるかなと思ってます。
ということで、今回は伊坂幸太郎のおすすめ小説を紹介しますよ!
ところで、『うたかたダイアログ』っていう漫画が超面白いから、読んだことない人はぜひ読んで!(推しの紹介は唐突に。以前に記事も書いてます!)
おすすめ漫画『うたかたダイアログ』これこそ面白い漫画の代名詞!芸人も顔負け!?今回は伊坂幸太郎の面白い小説を紹介します。
全部の作品を紹介するわけではないんですが、できるだけ多くの作品を紹介したいと思います。
さて、伊坂幸太郎さんの名前は先程も言ったように、普段から本を読まない人でも知ってらっしゃるんじゃないかと思います。
だから、僕が「面白いよ面白いよ!これおすすめ!抱腹絶倒、七転八倒!」と言うまでもないかな、と思ったりもしてます。(伊坂さんの小説は笑いじゃなくて、楽しさが強いんだけどね。だから抱腹絶倒ではないね)
でもね。紹介せずにはいられない!
おそらく他のブログでも散々、紹介されてますけど敢えて紹介しますよ!
まあ、僕の記事じゃなくてもいいから誰かのブログ記事を読んで、伊坂幸太郎の魅力を知ってくれればいいなと思ってます。
でも、僕の記事もぜひ読んでください!(切実)
さて、それではさっそく紹介していきましょう!
(数字で順番を振っていますが、ランキングではないです)
1.『アヒルと鴨のコインロッカー』
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ! 注目の気鋭が放つ清冽な傑作。
第25回吉川英治文学新人賞受賞作!
「伊坂幸太郎作品を始めて読む人におすすめするとしたら?」と言われたら、これを僕はおすすめします。
というのはこの1冊で伊坂幸太郎の作風がわかるからです。
例えば魅力的な人物たち。
例えば面白いユーモア。
例えばスマートな伏線の回収。
そして面白い!
ミステリなんだけど、ガチの本格ミステリとかではないんです。
だから、ミステリを読まない人でも読みやすいと思います。
しかしだからといって、ミステリとしては面白くないのかといえばそうでもない。
鮮やかに!
滞りなく!
謎も解かれます!
面白い会話、少し変わった登場人物、読みやすい文体、巧みなミステリの構成!爽やかに終わる物語!
もう素晴らしい!
雰囲気がもう好きだし、表紙もいい!「アヒルと鴨のコインロッカー」っていうタイトルのセンスもいい!(ダメだダメだ。なんかいいところを叫んでるだけになってる)
初刊行からだいぶ年月が経った、現在でも色あせることなく、ファンを獲得し続けるのがこの「アヒルと鴨のコインロッカー」。
伊坂幸太郎作品を読んだことない人はだいたい「アヒルと鴨のコインロッカー」を読んで、伊坂幸太郎にハマります。
僕も「アヒルと鴨のコインロッカー」を読んでから、伊坂幸太郎さんの本をより読むようになりました。
暇な休日、仕事の休み時間、夜寝る前。いつ読んでもいい。面白さは変わらない!
まだ読んだことない人はぜひ読んでみてね。
2.『死神の精度』『死神の浮力』
(1)CDショップに入りびたり(2)苗字が町や市の名前であり(3)受け答えが微妙にずれていて(4)素手で他人に触ろうとしない——そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。1週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌8日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う6つの人生。
シリーズ累計115万部、大ヒット作待望の文庫化!娘を殺された作家は、無罪になった犯人への復讐を計画していた。人間の生死を判定する〝死神〟の千葉は、彼と共に犯人を追うが──。
2冊とも死神の千葉の物語です。
『死神の精度』は短編集、『死神の浮力』は長編となってます。
僕は『死神の浮力』より『死神の精度』の方が好きですね。どちらもとても面白いですが、『浮力』は重厚な雰囲気がある。
お手軽に楽しむなら『精度』がおすすめ。
それはさておき、千葉は対象を調査して、その対象が死んでもいいか、死んではいけないかを決定します。
で、その千葉が面白いんですよ。
死神っていう設定だから、人間とは話が少し話が噛み合わない。で、その少しずれた会話が面白い。
僕は『恋愛で死神』という短編が1番面白いと思いました。
恋人が◯◯になってしまってお涙頂戴、そして感動!みたいな最近よくあるオチにはなりません。
千葉が介入することで、ラストに一捻り加わり一風変わった恋愛ものになってます。
死神に人情はない。
ところで、僕は本屋でこの本を見つけたとき、立ち読みで読みきってしまったんですよね。
短編だから「あと1編だけ!」とか言って読み進めて、「あと残り2編だからもうこのまま全部読んじゃうか」ってなるやつ。
それだけ面白くて読みやすいんです!
(迷惑すぎる客ですな。いや、ちゃんと買いましたよ?店員さんにはなんでこの人フラフラしながら本読んでるんだろう、とか思われてたかも。片足に体重かけて立ち読みしていると、片方が疲れるので、交互にそうやってるとフラフラしてるように見えます。どうでもよすぎる)
『精度』は短編集だから区切りよく読めるし、『浮力』は長編だから読み応えあります。
どちらも面白いから、ぜひ読んで!
3.『砂漠』
入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。
引用:『砂漠』 – 新潮社
最近2度目の文庫化を果たした、思いもよらぬ人気作!
2度目の文庫化で表紙がラノベ風になってます。
若い人たちが手に取りやすいようにかな?
近頃そういうの多いですよね。
(例えば文豪ストレイドッグス。それで文学に興味を持つ人が増えてるからすごいよね。本読まない人が、それだけで純文学読むようになるんだから)
閑話休題
『砂漠』は「この物語ではスムーズに女友達ができていますが、現実ではそんなことありませんのでご注意ください」って言いたくなる小説。
この小説は大学生の青春物語で、僕は伊坂幸太郎らしさが出ていて面白かったと思います。
伊坂幸太郎と青春という、イメージ的にはそぐわない感じもするのですが、それはそれは見事なユーモアの溢れる青春でした。(当時はあまり評判が良くなかったと聞きますが。……見事って上から目線な言い方かな?)
伊坂幸太郎特有の面白い会話とそれぞれ個性が異なる大学生5人。
麻雀。
恋愛。
そして事件。
青春小説という伊坂さんがあまり書かないジャンルでも、芯はブレず伊坂幸太郎の面白さが詰まっております。
世の中の暇な大学生はみんな読むべき。
大学生に憧れる高校生も読むべき。
仕事に疲れた大人も読むべき。
ところで西嶋っていう登場人物の癖の強さがすごいんですよね。(千鳥のノブさんが「クセがすごい!」って言いかねないぐらいに)
多くの癖の強い登場人物が伊坂さんの小説には出てくるけど、西嶋ほど癖が強いのは珍しいんじゃないかなぁ。(読んだことある方はわかってくださる?読んだことない人は読んでみて!)
最初は「なんだコイツ」って思うけど、知らないうちに西嶋に感情移入しちゃう。
『砂漠』の中心人物は西嶋と言っていい。
たぶんそう。
閑話休題
さらに、この『砂漠』は僕たち若者に大切なことを教えてくれる。
社会に出るとはどういうことなのかを教えてくれます。
西嶋は、堕落した僕たちに喝を入れてくれます。(作中ではウザがられてますが、言ってることは結構正しいのでは?と思いました)
そういうわけで、いいことがめっちゃ書いてあります。色々ある考え方のひとつとして、とても参考になります。
僕の人格の4割は伊坂幸太郎作品を読んで形成された、と言っていいぐらい。
まだ読んだことないなら、ぜひ1度読んでみて!
4.『陽気なギャングが地球を回す』と『陽気なギャングの日常と襲撃』
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!
人間嘘発見器成瀬(なるせ)が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野(きょうの)は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子(ゆきこ)は謎の招待券(チケット)の真意を追う。そして天才スリの久遠(くおん)は殴打される中年男に――史上最強の天才強盗(ギャング)4人組が巻き込まれたバラバラな事件(トラブル)。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な 連鎖を始め…。絶品のプロット、会話、伏線が織りなす軽快サスペンス! 伊坂ブームの起爆剤にして、映画化で話題の「陽気なギャング」ここに待望の復活!
伊坂幸太郎を読んだことない人におすすめするなら、『アヒルと鴨のコインロッカー』と『陽気なギャング』シリーズは鉄板だと思ってます。
伊坂さんが「会話にこだわった」と言ってらっしゃいましたように、とにかく会話が面白い。
ホントに会話は他の伊坂幸太郎作品と比べても群を抜いて面白い。
そして伏線。
明らかに分かる伏線とわからないように張られた伏線が巧みに配置されてます。
そして、それらがサッと回収されるとホントに快感さえ覚える。カタルシス。
たまに「これ伏線だな」と分かるときもあるけど、わかってても「そうくるか!」と予想外な展開になったりするから、ホントに面白い。
そして、魅力的な登場人物。主要人物4人は銀行強盗なのですが、憎めない。逆に応援しちゃう。
僕は特におしゃべり男、響野と動物大好き天才スリ、久遠の会話のかけあいが面白いと思いますね。
ミステリではなくサスペンスだから(ミステリに分類してもいいけどね)、ミステリ苦手な人でも楽しめるよ。
読んだことないならぜひ読んで!というか読むべき!
いや、読め。(命令)
まあ、読む読まないは自由ですが。
でも、読んだ方がいいんじゃないかなぁ〜。(煽り。ウザさ満点)
エンターテイメント小説とは、この小説のことを言う!
ぜひ読んでね!
(現在『陽気なギャングは三つ数えろ』も出てるんですが、2018年6月時点では、まだ単行本しか出てなくて読めてないです。すみません。
多くの本を読もうと思ったら、単行本は買えないんだよね。お金的に。貧乏学生なものでね)
(ちょっと雑談。本の紹介文書いてると思うことがあって。マネしてるわけじゃないけど、他の本の紹介記事と言ってること結構同じなんだよね。まあ、他の人と同じことを言うほどそこに魅力があるということかな)
まとめ
前編では6冊の伊坂幸太郎の小説を紹介しました。
次の記事は中編となります。
伊坂幸太郎の傑作『ゴールデンスランバー』もそこで紹介しますので、ぜひ中編も読んでいただけたら嬉しいです
中編の後は後編です。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
ではまた中編で!またね。バイバーイ。(大阪某所、青汁を飲みつつ)
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