【USJ】徹底解説!“日別設定価格制”になる1デイ・スタジオ・パス、結局高くなる?安くなる?

2018年9月27日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)はチケットの価格体系の刷新を発表しました。

これまで年中定額だった1デイ・スタジオ・パス(1日券)においては、2019年1月10日分より「日別設定価格制」を導入。また、2018年10月10日からは新しい種類の年間パス「ユニバーサル年間パス・ライト」が新発売となります。

さてこの記事では、前者の「日別設定価格制」となる1デイ・スタジオ・パスの具体的な仕組みとその目的、さらに結果的に私たちゲストにはどのような影響があるのかを解説していきたいと思います。

MEMO

この記事では「1デイ・スタジオ・パス」についてのみ取り上げます。「ユニバーサル年間パス・ライト」が気になる方は以下の記事で詳しくご紹介していますので、そちらをご覧ください!

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“日別設定価格制”ってどういうこと?値上げじゃないの?

「日」別というより「期間」別

冒頭でも書きました通り、USJは2019年1月10日分から1デイ・スタジオ・パス(1日券)において「日別設定価格制」を導入することを決定しました。

その仕組みは簡単で、読んで字のごとく日ごとに違う価格が設定されるということです。

現在は一律価格(大人7,900円)ですが、それが1月25日は◯◯円、2月8日は△△円、3月23日は✕✕円という風に変わります。(具体的な価格は後ほどご紹介します。)

この仕組みを導入したのは日本の大手テーマパークでは初とのこと。(大手って、日本では今のところTDRとUSJの2強ですね。ちなみにレゴランドなどではすでに導入されています。)

記事執筆現在(2018年9月28日)では2019年3月までの価格カレンダーが公開されています。

詳しく見てみますと、

1月10日〜1月31日は7,400円

2月1日〜3月22日は8,200円

3月23日〜3月31日は8,700円

となっています。

日別と言っても毎日ころころ変わるわけではなく、数週間程度の期間で変わる感じです。

4月以降の価格は約3ヶ月前に公式Webサイト上で告示されるとのことです。

多くのゲストにとって「値上げ」になる

この度の価格改定によって、2019年1月から3月においては、現在の1デイ・スタジオ・パス価格である7,900円から500円安い7,400円の日がある一方、300円高い8,200円の日や800円高い8,700円の日ができることになります。

筆者がこの価格を見て思ったのは、「ついに8,000円を超えるのか」ということでした。つまり値上げの印象が強いということです。読者の皆様も同じように感じられるかと思います。

今までより安くなる日と高くなる日が存在することになるわけですが、結論から言って、この度の発表は「値上げの発表」です

後ほど詳しく触れますが、現在より価格が安くなる日はいわゆる閑散期で、ゲストの数はあまり多くありません。それに対して値上げとなる日は繁忙期。

価格改定後も結果として、

閑散期にパークへ行くゲスト < 繁忙期にパークへ行くゲスト

という形が(当たり前ですが)変わることはないので、値上げとなってしまう人が多いことになります。(今までよりも安くなるという恩恵を受けるのは閑散期に訪れる比較的少ないゲストのみ。)

さらにあまり注目されていませんが、「1.5デイ・スタジオ・パス」と「2デイスタジオ・パス」に関しては1月10日より一律の新価格が適用となり、それぞれ10,900円から12,300円、13,400円から14,700円への値上げとなります。

以上の2点より、やはりこの度の「1デイ・スタジオ・パス」への日別設定価格制の導入とその他パスの価格改定は「値上げ」ということになります。

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“日別設定価格制”導入の目的は?

USJのスタジオ・パスは全体として値上げとなるわけですが、その目的は何なのでしょうか。

USJはこの度のチケット体系刷新の目的を、以下のように説明しています。

……多様なゲストのニーズに対応するとともに、日ごとの繁閑差を平準化して、総合的なパーク体験価値を向上することを目的に……

出典:ニュースリリース – ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

USJは2020年に「SUPER NINTENDO WORLD」のオープンを控えており、現在建設中。また、既存設備のリニューアルや毎年新たなコンテンツを提供するなど、色々とお金がかかります。

そのための資金を集めるためにパスを値上げすることは十分に考えられます。

また筆者は「日ごとの繁閑差を平準化」に注目しました。

混雑する日(繁忙期)のパスを値上げしてゲストに来るのを控えてもらい、逆に空いている日(閑散期)のパスを値下げして多くのゲストに来てもらおうということです。

そうすることで、全体的な来場者数はそれほど変わらないまま繁忙期の混雑度を下げ、アトラクションの待ち時間が減り、結果としてゲストの満足度を高くすることができます。

大手テーマパークで初めて採用される仕組みなので、どれほどの効果が見られるのか楽しみです。

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私たちゲストへの具体的な影響

ここではチケット体系刷新によって私たちゲストが具体的にどのような影響を受けるのかについて、「金銭面」と「混雑度」の2つの観点から書いていきます。

金銭面

まずは金銭面からです。

わかりやすくするために例として、大人2人、子ども2人の4人家族でパークを訪れた場合を考えてみることにします。

まず現行の価格(大人7,900円、子ども5,400円)の場合、家族4人で合計26,600円となります。

それが2019年1月10日〜1月31日の間は大人7,400円、子ども5,100円となるので、4人の合計は25,000円と現行価格に比べて1,600円安くなります。

そして2019年3月22日〜3月31日の間は大人8,700円、子ども5,900円となるので、4人の合計は29,200円。現行に比べて2,600円、上の1月と比べて4,200円も高くなってしまいます。

これだけの差は、物価の高いUSJでも1食べられるくらいになります。

現在発表されている中の最安値と最高値の差が1人分で1,300円もあるのは、学生の方などにとってはかなり大きいと思います。

混雑度

続いて混雑度について、記事執筆現在(2018年09月28日)発表されている2019年1月から3月分に絞って書きます。

1月は基本的にお正月や学校の冬休みシーズンが過ぎると閑散期になります。特に冬休み後からクールジャパンイベント(2019年は1月18日から)が始まるまでの間は一年で最も空いている期間と言っても過言ではありません。

この期間は1デイ・スタジオ・パスが7,400円になりますが、一般的に皆さん学校や仕事があるので、土日祝を除けばそれほど混雑はしないと予想します。現行から500円の値下げがどれほどの影響を与えるのでしょうか。

2月に入ると、多くの大学生が春休みに入ります。この時期から少しずつ混雑度が上がっていきます。2019年の2月の1デイ・スタジオ・パスは8,200円、現行から300円ほどの値上げであれば、行き控えは起きないのではないかと思います。

そして3月、上旬は卒業シーズン、中旬から下旬にかけては小・中・高校生が春休みに入ります。そのこともあり、3月(特に下旬)は家族旅行や卒業旅行、友達と遊びに行くラッシュで大混雑。

筆者はここ数年3月下旬には行っていませんが、2015年3月25日に行った時は、スパイダーマンのアトラクションの待ち時間が260分とかになっていた記憶があります。

この時期にUSJを訪れるゲストはこの時期にしか行けない方が多いのであって、「3月に行く代わりに1月に行こう」と思う人は少ないのではないかと思います。

といってもパスの価格は大幅に上がっているので、行き控えは一定数起きるのではないでしょうか。(TDL・TDSの1デーパスポートが7,400円であることを考えるとなおさら)

確定とは言えませんが、筆者は3月に関しては例年より混雑が緩和されるとみています。

以上の話は日本人のゲストのみにスポットを当てて書きました。これに中国や韓国を中心とした外国人観光客が加わって、どうなるか……。気になるところです。

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まとめ

この記事では2018年9月27日にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)より発表された、1デイ・スタジオ・パスへの「日別設定価格制」導入について詳しくお伝えしました。

年々値上げされていくUSJのスタジオ・パス。筆者は昨年の12月に7,900円の値上げが発表された時、「いつ8,000円を超えるんだろう……」と思っていましたが、それから約1年で8,000円を超え、さらには9,000円に近い1デイ・スタジオ・パスが登場することになりました。

値上げのたびに比較されてきた東京ディズニーランド/シーは1デーパスポートが7,400円。日によってはUSJと大きな差が開くことになりました。

ますます年間パスの需要が高まっていきそうです。……というと、この度発表された「ユニバーサル年間パス・ライト」のお話に繋がってきます。このお話は次の記事で。

最後までご覧いただきありがとうございました!


参考 ニュースリリースユニバーサル・スタジオ・ジャパン

2 COMMENTS

仁木林/にきばやし

Tennsiさん、閲覧およびコメントありがとうございます。
繁忙期の価格に関してはおっしゃる通り、今までの価格やTDRと比べてもかなり高いですね。
家族で行くとなると、値上げ幅の負担が大きくなるので考えものです……。

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