自宅にガチのカラオケボックスを作ると何円かかる?【本気計算】

皆さん、カラオケにはよく行きますか?

日本の巨大娯楽産業であるカラオケ。

日本にあるカラオケ施設数は9000以上、年間参加人口は4500万人を超えると言われています。

近年のカラオケ業界について詳しく知りたい方は、三井住友銀行が昨年8月に出した「カラオケ業界の動向」というレポートがありましたので、以下のリンクからご覧ください。

参考 カラオケ業界の動向三井住友銀行

さて、私たちが普段カラオケをしたい時は、近くのカラオケボックスに行き時間ごとに料金を払って利用することがほとんどだと思います。

最近ではゲーム機でカラオケができるソフトなど、家でカラオケをする手段はあるものの、曲が少なかったり、迫力が足りなかったり、思いっきり歌えなかったり、店と比べると物足りなく感じる部分が多くあると思います。

そこで、(特にカラオケボックスによく行く方で)こんなことを思ったことはありませんか?

「毎回カラオケに出かけるのは面倒だなあ…」

「週に何回も行くからお金がかかるなあ…」

そして、

「家に店と同じようなカラオケの設備を作れないかな?」

最後の考えは流石に冗談ですが、家に店と同じカラオケの設備を作るというのはロマンがあるというか、憧れがありますよね。

ということで今回は、「自宅にガチのカラオケボックスを作ると何円かかる?」と題しまして、”本気(マジ)計算”していこうと思います。

 

本格(業務用)カラオケをするのに必要なモノ

家にカラオケを設置することはひとまず置いておいて、カラオケボックスのような本格的なカラオケをするために必要なものを確認しておきます。

通信カラオケ本体

カラオケの心臓となる本体。

第一興商の最新機種は「LIVE DAM STADIUM STAGE」(写真左)、エクシング(ジョイサウンド)の最新機種は「JOYSOUND MAX2」(写真右)です。

十年くらい前の機種と比べても、音質や迫力など、とてつもないほど進化しています。

マイク・スピーカー・アンプ

こちらも必需品。本体とともに進化しきています。

スピーカーは2本1組が基本、マイクも2本あることがほとんどですね。

マイクには充電器やレシーバーも必要です。

意外と盲点のアンプは、スピーカーから音を出すために必要な機器です。

リモコン

本体から直接操作することもできますが、リモコンもあった方が断然便利です。

DAMは「SmartDAM」や「デンモク」、JOYSOUNDは「キョクナビ」という名前がついています。

最近はタブレット型が主流になってきていますね。

モニター

本体に付いている小さな画面に表示されるのを見ながら歌うこともできますが、大画面で楽しむためにはモニターも必須です。家庭用のテレビも使えます。

インターネット回線・カラオケ用ルーター

カラオケの楽曲配信を受けるためのインターネット回線(ADSLか光)と、専用のルーターが必要となります。

この辺は私もよくわからないので、サラッと触れるだけにしておきます。

防音設備

忘れていませんか?防音設備、超重要です。

近所に他の家がなかったり自宅がとてつもなく広い場合は不要かもしれませんが、基本的には必要です。

業務用カラオケ導入の夢、崩れる?

ざっとカラオケをするのに必要なモノを並べてみました。

この時点でものすごく大変そうなので、家に業務用カラオケを導入する夢は崩れることになりそうです。

とはいっても、非現実なことではありません。場所とお金さえあれば導入できるのです。

それでは今回のメイン、導入に必要な金額を計算していきましょう。

 

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自宅にガチのカラオケボックス設置!何円かかる?

カラオケ機器のメーカーは「第一興商」と「エクシング」の2社がありますが、今回はテレビの企画でもよく使われている「DAM」のメーカー「第一興商」の機器で計算していきます。

カラオケ本体は第一興商の最新機器「LIVE DAM STADIUM STAGE」として、メーカーが推奨している周辺機器を使用することにします。

メーカー希望小売価格の場合

まずはメーカーが提示している小売希望価格の場合で計算していきます。

先に書いておきますが、実際に販売されているよりもかなり高い値段設定がされていますので、あまり参考にならないかと思います。

まずは第一興商のウェブサイトにあった商品詳細ページのスクリーンショットを並べてみました。

これが「LIVE DAM STADIUM STAGE」と推奨されている周辺機器です。

価格は以下の表にまとめてみました。

機器 型番 希望小売価格(税別)
本体 DAM−XG7000II ¥2,980,000
リモコン TM20 ¥130,000
マイク DMW−2000 ¥39,000
マイク用充電器 DWC−2000 ¥20,000
マイクレシーバー DWR-2000 ¥95,000
スピーカー DDS−65 ¥51,000
アンプ DAM-AD7000II ¥120,000

これらを全て合計し、消費税8%をかけると…

¥3,709,800

機器を揃えるだけでかなりの価格になりました。

実際の販売価格の場合

続いては実際に販売されている価格で計算していきます。

今回参照させていただくのは、主に中古カラオケの買取・販売をされているカラオケがりべぇさんです。

そちらでは新品の機器も販売されているので、全て新品のもので計算していきたいと思います。

こちらもサイトのスクリーンショットを並べてみました。

リモコンは専用チャージャーとセット、マイクは充電器・レシーバーとセットになっています。

同じように表にまとめます。

機器 型番 販売価格(税込)
本体 DAM−XG7000II ¥1,126,440

リモコン

専用チャージャー

TM20

TMC20

¥86,184

マイク

充電器

レシーバー

DMW−2000

DWC−2000

DWR-2000

¥119,664
スピーカー DDS−65 ¥27,540
アンプ DAM-AD7000II ¥51,840

これを合計すると ¥1,411,668 となります。

また、ここには無い(詳細の価格を調べられなかった)ACアダプターや、リモコンのアクセスポイント等も必要になってくるので、少し多めに見積もって計算した合計金額は…

¥1,500,000

メーカー希望小売価格より200万円以上安くなっています。

これなら手が届きそう…?

防音設備も忘れずに

もちろん防音設備工事の費用も計算に入れます。

カラオケ防音工事 見積ナビというサイトの「カラオケ防音工事の費用と予算について」に、あくまで目安になりますが、4・5畳のカラオケ防音工事には180〜230万円必要とあります。

ここではその最大値を取って ¥2,300,000 とします。

果たして合計金額は?

カラオケ機器の実際の販売金額と防音設備工事費用を合計します。

1,500,000+2,300,000=3,800,000(円)

このような結果となりました。

家に最新の業務用カラオケ設備を導入すると、そこそこの車が1台買えるくらいのお金が必要になります。

意外と買えそう…?

 

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毎月のランニングコスト

カラオケ設備は約380万円で導入できることがわかりましたが、それだけではまだカラオケはできません。

カラオケには情報料(楽曲利用料や楽曲配信料ともいいます)がかかり、これを契約して毎月払わないとカラオケは使えません。

私が調べたところ、DAMの最新機種では月あたり税込24,000円ほどでした。

また、カラオケを商用利用する場合はJASRACの著作権料も必要になります。

ここでは個人の非商用利用を想定しているので、JASRAC著作権料は不要です。

そして楽曲の配信を受けるためのインターネット回線(ADSLか光)も契約しなければなりません。

こちらは家庭のインターネット環境を流用できるはずなので、ここでは加算しません。

ということで、毎月のランニングコストは およそ¥24,000 となります。

 

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リースで安く導入する?

ここまでカラオケ機器を買い切って導入する方向で計算してきましたが、他にも導入する方法はあります。

それは機器をリースする方法です。

カラオケボックスや飲食店の多くはこの方法を取っていると思われます。

私が調べたところ、最新機種なら本体・周辺機器セット、さらに情報料も込みで月額50,000〜でした。

防音設備さえあれば、月々たったの(?)5万円で自宅に業務用カラオケが設置できます!

ただ、リースの場合ほとんどが長期契約で、3年〜5年といった形が多いようです。

買い切りの場合機器は自分のものになりますが、リースの場合は当たり前ですが返却義務があります。

しかし、リースの場合は契約期間中に新たな機種が出た時に交換してくれるプランもあるかもしれません。

その点を考慮すれば、買い切りより安く感じます。

同じ機種を5年間以上使い続けるのであれば、買い切った方が少し安くなる計算ですね。

 

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まとめ

今回は自宅にガチのカラオケボックスを作ると何円かかるのか、計算してみました。

計算結果
  • 業務用カラオケ機器に約150万円、防音工事に小さな部屋で約230万円かかる
  • 月々のランニングコストは情報料の約2万4000円
  • リースなら機器・情報料込みで月5万円〜

実際に設置する場合は、業者に頼んで設置してもらう際の費用やメンテナンス費なども定期的にかかってくると思うので、ここで算出したのはあくまで最低限の金額となるでしょう。

また、今回は全て最新機種の新品で計算しましたが、旧機種や中古のものだとかなり安く揃えられるのではないかと思います。


家に本格的なカラオケ設備…

広めの部屋に防音工事を施せば、24時間365日、友達を招待してカラオケパーティーなんかもできそうです。

ロマン溢れますが、費用見合ったメリットが有るかと言われれば…微妙ですね。

カラオケを利用するために月5万円以上払っている方は導入を検討してみてはいかがでしょうか?(笑)

それではまた!

5 COMMENTS

たけっしーだっしー

UGAの中古でしたら安く済みそうですね。
DAM、JOYは高いです・・・

あとおじさんたちは昔の曲メインなので、情報更新しなかったら
更にランニングも安くすみます。

ただ、防音設備だけがどうしようもないですね・・。
実はうちにカラオケあるんですが、私が8割くらいで歌ったら
隣3軒くらいまで歌声が聞こえてしまったようです・・・。

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仁木林/にきばやし へ返信する コメントをキャンセル

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